6/7🧭「そもそも論」で読み解く言葉の罠——暴落・群集心理・言葉のすり替えの構造

ハドソン・パートナーズ・米国株式市場

昨日、6月6日(金)、ハドソンボイス深層解析対談を行いました。

🎙️【第5回 ハドソンボイス深層解析対談 公開】:深層×深層:アメリカ・日本・フランスを貫く「本質」とは?

ハドソンボイス深層解析対談の魅力の一つは、扱うテーマは極めて真剣で本質的であるにもかかわらず、対談には常に笑顔があり、ときに笑い声が自然とこぼれる——その温かな空気感にあります。

今回も、ただのニュース解説では終わらない“深層×深層”の時間をお届けします。

アメリカの政治・経済・金融・市場の「深〜い、深〜いところ」。

日本の政治・政策・選挙・経済・金融の「深〜い、深〜いところ」。

さらに今回は、フランスの動きとも対比しながら、グローバルな視野で本質を探りました。

そして今回は特別に——今、世間で話題の“あの人物”と実は親しい間柄の元財務大臣政務官・網屋氏が、敬意をもってその背景に触れたエピソードも。

有料部分でじっくり語っています。

🎧 導入部分(無料):約3分(今回は短めですが)

 

https://stand.fm/embed/episodes/6842a04f5cf3979ae4efb1c8

 

💎 有料本編は、1時間2分

深度はまさに「桁違い」です。

深層解析対談の中で触れられた、投資銀行家時代、

「プロはどうやってお金を儲けていたのか?」:興味深いエピソードも。

 

「今、私たちの目の前、そこにある現実を深く認識し、次の一歩へつなげたい」皆さまへ。

どうぞ、じっくりと耳を傾けてください。

 

 

昨日のブログは、

6/6🧭「皆さん、当たってますか? 外れてますか?――でも、そこが本題じゃないんです」

と題して、お送りさせていただきました。

 

https://www.outlier2023.club/%e3%83%8f%e3%83%89%e3%82%bd%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%bb%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e5%b8%82%e5%a0%b4/6-6%f0%9f%a7%ad%e3%80%8c%e7%9a%86%e3%81%95%e3%82%93%e3%80%81%e5%bd%93%e3%81%9f%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%be%e3%81%99%e3%81%8b%ef%bc%9f-%e5%a4%96%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%be%e3%81%99%e3%81%8b%ef%bc%9f/

 

「そもそも、なぜそうなるのか?」

元財務大臣政務官との対談「ハドソンボイス」の中で、繰り返し語られるこの問いかけは、単なる思考の起点ではなく、構造の本質を探るためのレンズです。

表面的な事象から離れ、「そもそも」という根源的視点に立ち戻ることで、私たちは何が問題の本質なのか、どこから乖離が起きているのかを見極めることができます。

たとえば「暴落(クラッシュ)」という言葉。私は、そもそもこの言葉には明確な定義が存在しないと再三述べてきました。しかしながら、世の中ではこの言葉が当然のように使われ、特にメディアやSNSでは頻繁に拡散されます。ここには重大なポイントがある気がします。

なぜ、定義も不明確な言葉がここまで日常語として定着してしまったのか?

それは、群集心理の作用と、さらにその中で多用される”False Equivalence(誤った同一視)”の影響に他ならないのではないかと考えています。

たとえば、「今回の下落はあのときの暴落と同じだ」「この銘柄が下がったのだから市場全体も危ない」といった言説。

異なる状況や背景を無理に同一視することで、本来慎重に検討すべき差異が無視され、大衆はあたかも“同じ恐怖”を感じ取るように誘導されてしまいます。

そしてそれに拍車をかけるのが、Obfuscation(難読化)です。

専門用語やあいまいな表現で情報を覆い隠し、言葉の意味をすり替えたり、本質をぼかす手法が日常的に使われています。難しい言葉で煙に巻き、「暴落」という強いワードだけを印象づける。これはまさに、話のごまかしであり、思考の方向を暗示的に誘導するテクニックです。

そのような環境の中で、私たちはしばしば、言葉遊びのような議論や、耳障りのよい言葉だけを並べたストーリーに戯れるような光景を目にします。

そこでは、本質よりも印象が重視され、深い理解よりも即時の共感が優先されがちです。

こうした「安易な言葉の快楽」は、思考を豊かにするどころか、時に思考を鈍らせてしまう。

心地よく耳に入ってくる言葉ほど、立ち止まって精査する必要があると思っています。

哲学者バートランド・ラッセルは1933年の著作『愚かさの勝利』の中で、こう述べました

「この世界における最大の問題のひとつは、愚かな人間ほど確信に満ち、思慮深い人ほど自らを疑うという逆説にある。」

(↑ハドソン・パートナーズ・クラブ公式サイトをご参照ください)

断定的な物言いは、安心感と恐怖を同時に提供し、人々の判断力を奪います。

確信に満ちた言葉の裏には、しばしば誤った前提、すり替え、難読化が潜んでいます。

それこそが真のリスクだと思います。

「そもそも、なぜそれが語られるのか?」

「どんな思考の誘導がそこにあるのか?」

「言葉は本質を照らしているのか、隠しているのか?」

こうした問いを持ち続けることこそが、情報に流されず、自らの判断軸を持つための唯一の方法です。

「言葉に思考を奪われない」——そのために、ハドソンボイス深層解析対談、私たちは“そもそも”から始めるのです。

 

さて、本日は、この後、核心直言、ひとつの深層を、掘り下げてお話させていただきます。

ハドソンボイス深層解析対談とこのブログは連動しています。

これは、昨日の深層解析対談の中で、アメリカの政治、政策、経済、金融、市場について述べる中で、その背景として述べたことであり、それを深堀りしたこと、まさにそれと連動しています。

どうぞ、じっくりご覧になって見てください。

プレミアム会員の皆さまにおかれましては、このアメリカ(米国)株式市場、金融市場に関するブログをご覧になっていただき、昨日のハドソンボイス深層解析対談の模様1時間2分をご視聴いただき、目と耳の両方から、深層を捉えていただけましたらと願っております。

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