5/16🧭アメリカ(米国)株式市場を「本当に」見るために必要な視座とは

ハドソン・パートナーズ・米国株式市場

昨日のブログは、

「5/15🧭 情報過多で迷わない!アメリカ株式市場の「一点集中」で見抜く真実」と題して、お送りさせていただきました。

 

https://www.outlier2023.club/%e3%83%8f%e3%83%89%e3%82%bd%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%8a%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%bb%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e5%b8%82%e5%a0%b4/5-15%f0%9f%a7%ad-%e6%83%85%e5%a0%b1%e9%81%8e%e5%a4%9a%e3%81%a7%e8%bf%b7%e3%82%8f%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%81%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e6%a0%aa%e5%bc%8f%e5%b8%82%e5%a0%b4%e3%81%ae%e3%80%8c/

 

米国株式市場を語るうえで、目に見える「数値」や「計算式」は決して避けて通れません。私たちはプロフェッショナルとして、数字を極めて重視しています。精緻なデータや計算に基づかない議論は、土台のない建築物と同じで、どれほど見栄えが良くとも、脆さを抱えるものです。

とはいえ、このブログ全体を通して一貫してお伝えしてきた通り、数値や計算式を用いた分析は、あくまで出発点に過ぎません。本質は「それをどう読むか」であり、「どこから見るか」によって、見える景色は大きく異なってきます。

今日取り上げたいのは、その「見るための位置取り」、すなわち視座です。米国株式市場を深く理解するためには、日々発信される情報や数字の動きを個別に追いかけるのではなく、それらが組み込まれていく構造の全体像、そしてその背後にある設計思想を理解することが欠かせません。

たとえば、ある時点での市場の動きと、それを取り巻く制度的・政策的なフレームとの関係。ここで重要になるのは、「何が起きたか」だけではなく、「なぜ今それが起きているのか」、さらに言えば、「その出来事がどのようなメカニズムに位置づけられるのか」という、時間軸と構造の両面からのアプローチです。こうした視点は、単に数字を追っていても自然に身につくものではありません。

また、市場の現在地を捉えるために、簡便な一次式を用いることがあります。これは、投資判断の根拠とするためではなく、あくまで「あるイメージを持つ」ための補助線として用いるものです。その計算式の中には、経済的な要素や市場の期待を表す変数が入ることもありますが、それ自体に魔法のような意味があるわけではありません。

むしろ、その式がどのような前提で成り立っており、どこに「仮置き」の数値が含まれているのかを理解することで、「どこまでが確定情報で、どこからが解釈なのか」を見分ける訓練となります。こうした訓練の積み重ねが、市場を見る目の精度を高めていくのです。

私たちがプレミアム会員の皆様と共有したいのは、こうした目の精度を高めるための思考の土台です。数値や計算を否定するのではなく、それらを使いこなす側になるための「基礎体力」を養うということ。スポーツで言えば、走り方やフォーム以前に、体幹を鍛えるような位置づけかもしれません。

本記事では、ここで、その一端に触れていただきましたが、具体的な式や計算の応用、その背後にある政策の意図や市場の反応については、引き続きプレミアム会員様向けのコンテンツにて、体系的にお伝えしてまいります。

数を見て、数に溺れない。
声を聞いて、言葉に流されない。

そうした視座の形成こそが、今後の市場に向き合ううえで、欠かすことのできない力だと考えています。

そしてもう一つ。

5月13日(火)の第3回「ハドソン・ボイス」深層解析対談の中で、元財務大臣政務官がふと指摘した一言——あまりに本質を突いており、その瞬間、私も思わず「これが、、、、、」と声を上げてしまったほどです。

本日は、元財務大臣政務官による、その示唆の深さに改めて光を当てながら、そもそもその示唆は具体的に何を意味しているのか、その示唆からどこをどのように見る必要があるのか、それが米国株式市場にどのような意味を持つのか、それを落とし込んで考察しています。

おそらく、間違いなく、今後のアメリカ(米国)株式市場、そして世界市場、お金の流れを読み解くうえで、皆さまにもぜひ押さえておいていただきたい、大切な視点です。

毎回タイムリーな元財務大臣政務官の指摘、視点、視座、これ、極めて重要であると思っています。

おそらく、対談をお聴きになられた投資家、ビジネスパーソンの皆さまは、それを聞き逃すことなどなく、その指摘をすでにいちはやくお調べになられ、ご自身のご判断、意思決定にすでにお役立てになっておられると推察申し上げます。第3回深層解析対談の模様は、ハドソン・パートナーズ公式サイト冒頭にピン留めしています。

——まさに、「常に一歩先へ、さらにその先へ」と歩みを進める皆さまと共にあること、それこそが、私たちハドソン・パートナーズ・クラブの存在です。

さて、この通り、本日の本題は、2つございます。

この2つのポイントから、ぜひご自身の頭の中で、ぐっとイメージを広げてみてください。未来の市場の地図が、少しずつ輪郭を帯びてくるはずです。「あ、そういうことか」と気づきが訪れる瞬間が、きっとあるでしょう、と推察しております。

2つ目のポイントにつきましては、当然、世界の機関投資家の動きやお金の流れともつながります。それについて、本日は、ひとつのアングルから、そのそもそもからの理解を深めていただけますよう、ご説明申し上げております。

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